ペンシルベニア小旅行  


今年のNYは例年になく寒かったが、とにかくNYの冬は長くて厳しい。5月に入っても朝晩はまだヒーターがいるぐらい寒い日が続いていたが、やっとドッグウッドの花も咲き始め暖かくなってきた先週末にアメリカに来て初めて愛犬ジェニファーとワイフの3人(?)で一泊二日の小旅行に出掛けた。この7月で満3才になるジェニファーは日本生れで、NY育ちのイエロー・ラブラドール・リトリーバー。だから「おすわり」「ふせ」「まて」ぐらいの英語のコマンドは理解できるバウリンガル犬。(^^) 

行き先はペンシルベニア州のフィラデルフィア市から南西に更に車で1時間ぐらい行ったところの小さな田舎街。そこで金、土、日の3日間ドッグ・フェスティバルをやっていると言う情報を聞いて行ってきた。

我々が住んでいるNYの東に位置するロングアイランド島からマンハッタン島を抜けて、ニュージャージーを通ってそこから南に下がり、距離にして片道350kmぐらいのドライブ。ジェニファーにとってはロングドライブも初めてだったが、車酔いもせず10:30AM頃無事目的地に到着。

会場[写真]その物はそれ程大きくないが、敷地はめちゃくちゃ広い。牧場の中にある公民館という感じの会場。入り口で登録を済ませる。前もって登録しておけば多少安かったらしいが、当日券で大人一人$15、犬一匹$30はちょっと高い。

会場の中に入ると右側にカーテンで仕切った小さなセミナールームが10部屋ぐらい並んでいて3日間朝から晩まで犬に係るセミナーをやっている。これは別料金。左側の方に行くとまず目に入るのがドッググッズのオークションテーブル。初めてこう言うのを見た。テーブルに20−30個ぐらいの大小色々なグッズが置いてある。犬用のシャンプー、お犬様用のマクラ、犬の敷物、犬の本、健康サプレメントなど。。。 そのグッズの横にオークション用の紙が置いてあって買いたい人はその紙に名前と希望購入金額を書いていく。その日の最高額入札者が購入できる。取り敢えずちょっと気に入った2つのグッズに名前と入札金額を書く。発表はその日の夕方3時頃。

さらに奥に進むとペット関係のお店が小さなブースを出している。お店の数はそう多くない。全部で20店舗ぐらいだろうか。今回のフェスティバルのメインイベントでもあるトリミング関係のハサミとか、ドライヤーとか、シャワー装置とかを売っているお店が多い。お店をぐるっと回っていくつかお土産をゲット。一番奥にドッグスポーツの室内会場がある。これも大して広くない。この会場ではアジリテイーや、チーム競技であるフライボールと言われる競技のデモンストレーションがあった。そこでジェニファーは生れて初めてフライボールをちょっとだけ教えてもらった。ハードルを4つ飛び越えて向こうにあるボールを加えて持って帰ってくる単純な競技で、4人で1チーム。2チームで競争し次から次にボールを取りに行って一番早く連続してボールを持って帰ってきたチームが勝ち。

外の会場ではフリスビーとか、ルアーを追いかける競技もやっていた。ジェニファーはこのルアー競技も初挑戦。これもちょっと説明が難しいが、平坦な芝地の一画に20−30m四方にわたり糸が張り巡らされていて、その糸にウサギを真似たような白い布が付いている。この白い布は電動仕掛でかなりのスピードで動くようになっていてその白い布をいかに早く追い掛けるかという競技(たぶん)。ジェニファーは2回挑戦したが、いずれもすぐ追い掛けるのを止めてしまって2回とも完走出来ず。

帰りがけにオークション会場に行ったら見事2アイテムとも落札していた。ラッキー。(^^)

初めての宿泊はHoliday Inn。アメリカのホテルはペットOKのホテルが結構多い。インターネットで探して予約したがペットOKのホテルにはペットマークがついているからわかりやすい。ジェニファーを連れてそのまま普通にチェックイン。特に注意事項も言われない。エレベータにワンちゃんを乗せてもOKとのこと。こう言うところはアメリカは寛大だ。ジェニファーは慣れない部屋で不安かと思ったけど、そうでもなく私のベッドの上でぐっすり寝てた。


で、翌朝。。。。。

アメリカのホテルでは簡単なコンチネンタル・ブレックファーストと呼ばれる朝食が料金に含まれているところが多い。ジュース、パン、コーヒー、バナナ、リンゴ、シリアル、ヨーグルトなどが自由に好きなだけ食べられる。これは便利で助かる。ジェニファーもしっかりヨーグルトをいただく。犬と一緒に朝食を食べられるのがまたうれしい。

ここで事件発生。部屋に戻ったらバスルームの天井から水がポタリポタリ。。。すぐフロントに電話すると真上の階の部屋が水浸しとか。。。。 ギャーーーー、急いで荷物をまとめ部屋を変えてもらう。当然宿泊代は半額にしてくれた。ここでもラッキー。(^^)♪

バタバタとホテルを後にして、昨夜寝る前に地図で探した近くの州立公園[写真]へ朝の散歩へ出掛ける。公園まではホテルから車で15分ぐらいだが、この辺りはマンハッタン近郊とは違って民家も密集していない。のどかで、ゆったり、そして雄大。ここがアメリカ。公園に行けば鹿の群れにも会える。やはりアメリカの自然はすごい。ちょっと朝の散歩にと思って来た公園は余りにも広大であっと言う間に3時間ぐらいが経ってしまった。

お腹も空いてきたので、NY方面に戻るハイウエーをドライブしながら、ペットも入れるレストランがたくさんあると本に書いてあった街[写真]に行ってみた。この街はハイウエーからかなり離れていてとても不便な位置にある街だが、可愛いお店とかがたくさん並んでいる川沿いのお洒落な街。日本人が好きそうな街だがまだあまり知られてないのか日本人はもちろん東洋人も殆ど見かけなかった。アメリカンスタイルのオートバイ野郎もたくさん集まっている。暴走族っぽい車も見かける。そう言う連中は例外なく革ジャンを着ている。長い白髪を後ろで結び、白い髭を伸ばし、見るからに60才は過ぎているだろうオートバイ野郎もこの街に融け込んでオープンテラスバーでライダー仲間と陽気にビールを飲んで盛り上がっている。そんな楽しい街。

遅いランチはその街の横を流れているデラウェア川添いのテラスレストラン[写真]。ペンシルバニア産のワインを飲み、バーガーを食べる。もちろんワンちゃんOKで、ジェニファーには水のサービスあり。ワンちゃんに水を出してくれるようなペットに優しいレストランに出会えると、とても嬉しく、ホッとする。ついチップを多く払ってしまうのは致し方ない。

それから地獄が始まった。昼食の後、可愛いペットショップで買い物をしたり、アイスクリームを食べたり、ブラブラ歩いたりしていたら出発が遅くなってしまい、NYまでの長い帰路は大渋滞の連続。ジェニファーは後部座席でグッタリ。結局家にたどり着いたのは夜の10時過ぎ。通算走行距離800キロ。いやぁーー、とても疲れたけど、また知らない街へジェニファーと旅をしたい。

                                              ジェニパパ
                     
Short Trip to Pennsylvania (May 17-18, 2003)